米は、その土地が作る

【土地と風土】
日本に稲作が伝わったのは、縄文時代のようですが、そんな昔から稲作をしていたのですね。

稲作には水稲栽培と陸稲栽培がありますが、日本ではほとんど水稲栽培(田んぼ)です。

水稲栽培は、田んぼに水を張って、稲を作るのですが、環境が大きく影響します。

粘土質の田んぼは水はけが悪く、田んぼの中に水が浸透しにくいので水持ちはいいのですが、反面水質が悪くなり、場合によってはお米に嫌な臭いがつく時もあるみたいです。

私が住む地域は、田んぼのすぐ近くを「日野川」が流れ、日野川の上流とはいかないまでも中流より、ちょっと上の方になります。

日野川は、福井県と岐阜県との境界付近にある夜叉ヶ池(やしゃがいけ)に源を発し、上流部は「今庄(いまじょう)そば」で有名な福井県南条郡南越前町今庄を流れます。
この今庄は、冬は雪が多いのですが、天然イワナが生息し、そこからキレイな雪解け水が流れてきます。

先祖は、この日野川近くに田んぼを作りました。
そのため、田んぼには石が多く、トラクターのロータリーの爪がすぐにすり減ります。

石が多い田んぼは水はけがいいのですが、水を張ると田んぼの下に浸透してしまうので、田んぼの水管理には気をつかいます。

冬は雪が多く、夏は暑い。
この寒暖差が美味しい米を作ります。

昔から、この地域の米は美味いと言われてきました。

お米というのは、その土地の風土、田んぼの土、そしてキレイな水で味が変わってくると私は思います。

私は、お米が美味い土地で、たまたま生まれただけなのですが、ここで生まれた事に感謝したいと思います。



  
2018 mitamura.com 三田村淳一

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